艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます

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「郁ちゃん、ごめんなさいっ!!」

乾杯が終わって、1杯目のビールジョッキを一気に飲み干した私は、これ以上ないほどに頭を下げて謝った。


「まどかさん、どうしたんですか?」
「どうしたの、まどか」

郁ちゃんと、それからたまたま一緒に集まることが出来た祥子さんが私の目の前に座って、私が急に謝った様子を見て声が重なる。

2人とも、私の様子に驚きを隠せないといったところのようだ。



「私、駒宮室長のこと好きになったの。郁ちゃん、ごめんね。もう協力はできない……」


大きく一度深呼吸して、消え入りそうな声で自分の気持ちを告白する。

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