艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「い……いつから、気づいていたの?郁ちゃん」

自分でも駒宮室長への気持ちを確信したのはつい最近のことだというのに、郁ちゃんはいつからそんなこと気が付いていたのだろう


そんなことを考えながら、郁ちゃんの顔色をうかがいながら恐る恐る尋ねてみる。

「いつって、聞かれても……。えっと……。」

郁ちゃんは視線を宙に泳がせる。

「以前、日曜日に駒宮室長とまどかさんが一緒にショップにいらした時になんとなく感じました。2人は怪しいなって……」

郁ちゃんの答えに私は戸惑ってしまう。

だって、駒宮室長と出かけた時には私は駒宮室長のことを何とも思っていなかった気がするのだから……。

「でも、まどかさんが駒宮室長のことを好きなんだなって確信に変わったのは、最近のことです。この間、3人でご飯食べた時、駒宮室長の話をしたら眉間に皺寄せて帰っちゃったときです。」

郁ちゃんに気持ちがバレバレだったとは、思ってもみなかった。

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