艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「この成功は、佐々田のおかげだ。ありがとう」

駒宮室長は、いつもの不愛想な表情を崩して柔らかな笑顔を見せる。

さっき飲んだシャンパンのせいだろうか。

それとも、ずっと駒宮室長のへの気持ちを押さえていたせいだろうか。


駒宮室長に対する好きという気持ちが一気に心の中を充満していって、頬が火照り胸が弾む。



「いえ、私は何も……」

「なぁ、佐々田?」

私の返事に、駒宮室長が私を真っすぐに見つめて私を呼ぶ。



瞳がわずかに揺れている駒宮室長の視線と私の視線が交わると、反らせなくなってしまう。

2人の間の時間が止まった様な気さえしてくる。

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