艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「他に、聞きたいことは?」

駒宮室長のアドバイスを一言一句取り溢さないようにとメモを取り終えた頃、駒宮室長は私に静かに尋ねた。


「……えっと、駒宮室長って彼女いるんですか?」

きっと、この至近距離のせいだ。

質問し終えた後になって、私はとんでもないことを口走ってしまったと後悔が一気に押し寄せてくる。

「えっと、……あの、なんていうか……」

もう、荷物抱えて猛ダッシュで帰ってしまいたい。

顔中が一気に熱を帯びて、熱い。

手に変な汗までかき始める。


そんな私の大パニックなんてお構いなしで、駒宮室長は眉間に深い皺を作り、怪訝そうな顔しているから、ますます私は後悔してしまう。
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