夕日の中の思いを君に伝えたくて
よく晴れた土曜日

「あ!紫苑!!こっちだよー!!」

私は沙奈と約束して駅前にいた。
できれば土曜日とかはあのおじいさんのところにずっといたいんだけどな。

「みんな!この子が紫苑だよ!!」

どうやら私の予感は的中したらしく、沙奈は他校の子に私を自慢したかっただけらしい。
そんな事が多すぎて呆れてしまった私はもう我慢ができなかった。

「沙奈、もうやめて。私あなたのアクセじゃないんだよね」

「え?なに言って…」

「いつもいつも自慢するためだけに私をよんでさ、もうやめてよね。うんざり」

「え?は…?」

「じゃあもう帰るね」

私はそう言って立ち去ろうとすると後ろからとてつもない叫び声が聞こえてきた

「ふざけないでよ!!どうなるか覚えてろ?!調子にのんじゃねぇ!!」

うるさい、うるさい、うるさい
明るくて可愛い皆白沙奈はどこいったのよ。本当に怖すぎ。女って怖いわ。

「私をモデルとしてしか見てなかったあなたが悪いんでしょ」

その言葉に沙奈は泣きだした。後ろを見ると他校の子達が少し笑いながら泣く沙奈を慰めている。本当に性格悪すぎ。
無理だわ
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