番犬男子
夜10時過ぎ。
今日は自称妹の騒ぎがあったこともあり、痛みを紛らわそうと、いつもより大分早めにたまり場を去った。
弱まった雨の中、バイクにまたがり、夜道を走っていく。
ネオンの光に飾られた繁華街を抜けて、古風な雰囲気の自宅に着いた。
ばあちゃんと2人で暮らしているこの家の前にバイクを停め、かぶっていたヘルメットを外す。
玄関の扉を開けて、家に入った。
「ただいま」
少し雨に濡れてしまったことを気にしながら、靴を脱ぐ。
……ん?
玄関には、なぜか女物の靴があった。
どう見ても、ばあちゃんのじゃない。