番犬男子




客か?

こんな夜遅くに?


不意に、居間のほうから明るい話し声が耳に入ってきた。



この声、どっかで……。




いやに、不穏な予感を感じた。




恐る恐る、居間に近づく。


ばあちゃんと誰かの会話が、だんだんはっきり聞こえてくる。



記憶に新しい、ばあちゃんと話してるやつと似ている声が脳裏を過ぎる。




ま、まさか。


ありえない。


と思いつつも、最悪な予想は膨らんでいった。




どうか、この予想が外れていてくれ!!




神様……いや、もういっそ、閻魔だろうがそこらへんのおっさんだろうがデクノボウだろうが、なんだっていい。

藁にもすがる気持ちで、勢いよく居間の扉を開けた。




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