愛を知らない一輪の花


そんな声に眼を瞑り、作業に集中する。



呆れるスタッフを横に黙々とリボンを作る。
気付けば外は真っ暗で、休憩室から荷物を持ったスタッフが出てくる。
百合はぺこっと頭を下げた。

「お疲れ様でした。」

「は〜い。お先でーす。」
「斎藤さん、明日は8時には出勤してちょうだい、じゃあね。」

優香も百合の隣を通り過ぎて行く。本店スタッフが全員帰ったのを確認して、また作業に戻った。
こうやって仕事に集中してる方がラクだ。何も考えなくていい。蓮から、車の中で言われた言葉を思い出しては、仕事に集中し、頭から追い出す。

(そういえば、入社する前からって、、、以前どこかでお会いしたことがあるのかな、、。)



ぼんやりと考えながら夜が更けていった。
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