愛を知らない一輪の花


蓮は仕事を終え、誰も居る筈のない本店から電気が漏れているのに気付き、ゆっくりと作業場を覗く。
そこには黙々と膨大なアレンジセットを作っている百合の姿が見えた。慌てて時計を確認すると今日が終わろうとしていた。

やるせない気持ちで本店に入ろうとする蓮の後ろから静かに声が聞こえた。





「こうなることはわかっていた筈だ。それを覚悟してここに連れてきた、、、そうだろ。」






「、、、透。」


ゆっくりと振り向き
無表情な顔の透と目があった。



「、、、今日は初日だぞ?まさかこんな時間まで残らせるなんてっ、、、!俺が明日、蓑田さんに!!」
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