愛を知らない一輪の花
運転するビシッとスーツを着こなした蓮の横顔を覗き見する。
誰もが見惚れるほど、綺麗な顔。何処かで見かけた事があるような、そんな気もしながら気になっていた事を思い切って聞いてみた。
「あの、社長は恋人はいないのですか?もしくは婚約者、、、とか。」
蓮は呆れたように溜息をついた。
「何を言いだすかと思えば、、、そんな相手いるなら、君を部屋に呼ぶ筈ないだろ。それに、君に好きだって言った俺の想いは伝わってないのか。」
がっくりと項垂れる。
「い、いえっ。あの、、すみません。」
「いや、完璧に俺が悪い。信用されないような行動とってばかりだったし。」
「しゃ、社長があまりにも素敵だからいないのが不思議に思っただけです。」
落ち込んでしまった蓮に、慌てて声を掛ける。