愛を知らない一輪の花

「、、、心に決めた人がいるんだ。大学の頃から片想いしてる。親はこの歳になっても恋人のいない俺を心配して、見合い話を持って来る。だから少し焦ってる。」


真剣な目で見つめられ、その瞳に吸い込まれるような感覚がした。同時に、今まで感じた事のないモヤモヤと黒い感情に戸惑ってしまう。



「あ、あの。そこの信号を左で、角の茶色のアパートです。」

見つめられるのが耐えられなくなり、アパートの側に着いていたこともあり、話題を変えた。




しんとした車内に、蓮の顔色を伺うと優しそうな、まるで愛おしそうな表情でこちらを見ていた。


「あぁ、あれね。、、、着いたよ。行っておいで?此処で待ってるから。」


頭を下げ、急いで部屋へと急いだ。
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