愛を知らない一輪の花
店長である優香から、今日の業務内容が指示された。皆、一斉に取り掛かる。
「斎藤さん、あなたは午前中の配達を行ってきて。かなり件数もあるし、時間指定もあるからお客様にご迷惑にならない様、迷わないようにして行きなさい。」
「はい。分かりました。ゼンリン地図を1つ借りてもよろしいですか?」
「えぇ。いいわ。じゃあ、たのんだわよ。」
そう言うと優香はお店へと向かって行った。
こちらに土地勘のない百合は予約の配達先を調べ、優先順位など考えながら付箋を貼っていく。車に商品を積み込み、店内に声をかけ、配達に向かった。
その頃、作業場では驚きの声が上がっていた。
「何、、、このアレンジセット。全部面取りしてある。めちゃくちゃ、いけやすい!」