愛を知らない一輪の花

午前中の分の配達が終わり、お店に戻った。

作業場に入った途端、優香に声をかけられた。


「随分遅かったわね?午後の配達もかなりあるの。お昼なんて食べてる暇なんてないわよ?」


「大変遅くなりました。少し道に迷ってしまって、、、ご迷惑をお掛けして申し訳わけありませんでした。お昼は車の中で摘めるものを持って来ていますので、今から昼からの配達業務に入ります。」

深々と頭を下げて謝罪する。
そんな百合の姿に呆れながら、優香は店内へ戻っていく。



百合は急いで昼からの分の花を乗せ、再び配達に向かった。
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