愛を知らない一輪の花
外はすっかり暗くなり、百合は急いで本店に戻った。
店内はすでに片付けを始めていて、すっかり終了モードだ。そんな中、配達から帰ってきた百合は、優香を探し、配達業務内容を伝える。
「店長。お疲れ様です。遅くなりましたが、無事全件の配送は終わりました。」
そこへ電話を受けていたスタッフが優香に声を掛ける。
「店長〜!今から出来次第の配送で、夜の店にご予約ですが、どうされますか〜?」
優香は少し考えて
「受けて。」
「はい。分かりました。」
電話を切ったスタッフが作業場にいる優香達の元にやって来た。