愛を知らない一輪の花

「今日はこっちに来て、初めて休みだ。ずっと連勤だったし、慣れない職場で大分疲れてるだろうしな。」

透はそれを聞いて少し安心した様な顔をした。


「ならいい。嫌がらせはその後どうだ?」

「、、、相変わらずみたいだ。特に店長の蓑田さんはかなり酷いな。一度も店には立たせてないらしい。配達やら、雑用やら押し付けてるらしい。目立つのが嫌いな百合は、何とも思ってないみたいだか。」

一瞬、驚いて蓮の顔をジッと見る。


「、、、百合?いつから名前で呼んでんだ。」

「あぁ、会社では呼んでない。、、、付き合うことになったんだよ。お陰様で。まぁ、、ちょと強引だったけどな。今日は急ぎの仕事もないし、終わり次第迎えに行く予定だ。」

「、、、へぇ。それはおめでとさん。良かったな。ただ、、、あいつはロクな恋愛してきてないから一筋縄ではいかないだろうな。」


何かを思い出したように、腕を組んだ。
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