愛を知らない一輪の花

「おはようございます。、、、怖い夢でも観ました?」

そう優しく微笑む百合を見つけ、駆け寄り背後から抱き締めた。





「また、、、いなくなったのかと思った。」


泣きそうな蓮の声に、胸を締め付けられた。





「いなくなってませんよ?社長が此処で一緒に住もうと仰ったじゃないですか。、、御飯、もう直ぐ出来ますから。座って待ってて下さい。、、、ね?」

蓮を安心させたくて、ゆっくり言葉を掛けた。




「、、、ごめん。ありがとう。向こうで座ってる待ってる。」

そういうとリビングにあるダイニングテーブルの椅子に腰かけた。
< 186 / 259 >

この作品をシェア

pagetop