愛を知らない一輪の花
「おはようございます。、、、怖い夢でも観ました?」
そう優しく微笑む百合を見つけ、駆け寄り背後から抱き締めた。
「また、、、いなくなったのかと思った。」
泣きそうな蓮の声に、胸を締め付けられた。
「いなくなってませんよ?社長が此処で一緒に住もうと仰ったじゃないですか。、、御飯、もう直ぐ出来ますから。座って待ってて下さい。、、、ね?」
蓮を安心させたくて、ゆっくり言葉を掛けた。
「、、、ごめん。ありがとう。向こうで座ってる待ってる。」
そういうとリビングにあるダイニングテーブルの椅子に腰かけた。