愛を知らない一輪の花


蓮は朝早くから、昨日の分の仕事に追われていた。
途中で席を立ち、本店に顔を出す。




「お疲れ様。蓑田さんいる?」

近くにいたスタッフに声をかける。スタッフは急いで優香を呼んだ。

「お疲れ様です、社長。どうされました?」

笑顔で駆け寄る。

「本店スタッフみんなには迷惑をかけるが、暫く斎藤さんを休ませる事にした。、、、噂は知ってるだろ?、、、このままだと駅前支店に戻す事も考えなくてはいけない。」

「、、、そう、、ですか。」


優香から笑顔が消える。

「できるだけ、それは避けたい。、、、斎藤さんに、ここにいて欲しいから。」

真剣な蓮の姿に、優香は顔を歪ませる。
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