愛を知らない一輪の花


「百合さん?ぼーとしてますよ?もしかしてもう会場の雰囲気に飲まれちゃいました?それとも社長に見惚れちゃいました?」

百合は松田の問いかけに現実に引き戻された。


「いえ、大丈夫です。あれっ?皆さんはどちらに?」


「つまめるものを取りにいきましたよ。俺は飲みもの追加で貰ってきます!折角来たんですから今日はとことん飲みますよー?」

ウキウキしながら飲みモノを取りに行く松田が百合から離れた瞬間一斉に囲まれる。


「斎藤百合さんですよね?仕入れ担当の渡辺です。初めまして!」
「握手して下さい!!」
「忘年会来るの初めてだよね?色々おしえてあげるよ。」
「恋人はいるの?!」
「前垣さんと付き合ってたりする?」
「夜、忘年会のあとの予定は?」
「いい店知ってるだ。一緒にどう?」

矢継早の質問に驚きつつも丁寧に答えて行く。
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