愛を知らない一輪の花
忘年会も終盤にさしかかり、会場の中には少し出来上がっている人など増えてきて、より一層会場は賑わっている。百合達のテーブルも賑やかで楽しい時間を過ごしていた。
ふらふらとおぼつかない足取りで壁に寄りかかっている人が目に入る。
「すみません。ちょとお手洗いに行ってきます。」
そういうとテーブルから離れ、その人の元へと駆け寄る。
「大丈夫ですか?顔が真っ青ですよ。一緒にお手洗いにいきましょう?」
今にも吐き出しそうに両手で口もとを抑えてる女性に声をかけ、体を支えトイレに向かう。
個室にはいり、ゆっくりと背中をさする。すると安心したかのように、口に溜まっていたものを出していく。その姿に百合もほっとする。
出るものがなくなったのか、安心したのか、女性はその場で寝始めてしまう。
百合は女性に必死に声をかけるが起きる気配はなく、寝ている女性を支えようにも重くてビクともしない。