気付けば、君の腕の中。

+ いつか夢見た世界に飛び込んだ



あたしはレジャーシートで寛ぐみんなの前に立った。

…よし、“仲直り会”の幕開けだ!


「じゃ、じゃああたしから、手紙を読むから…聞いてくれる、かな」


手紙を持つ手のひらが震えた。

不安になって周りを見れば、みんな頷いてくれたので、あたしはまず白くんたちに向けて手紙を読み始めた。


「まず…、白くん。踊りの指導をあたしに任せてくれてありがとう。凄く嬉しかったよ」

「おれも! すっげーたのしかったしな!!」

「だから…、白くんや、ゆうきくん、そしてひなちゃん、すずちゃんには本当に助けられたんだ。あたしを変えてくれたのは、みんななんだよ」


照れ臭そうに笑う四人を見て、あたしは頬を緩ませた。


「あたし、みんなと出会えてよかった。これからもまた、色んな行事を開催したり、遊んだりしようね!」


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