この恋は、きみの嘘からはじまった。





司くんを呼ぶ女の子?


でも声は男の子で、っていうかいまの声は……。






「ゲッ」


「なんだよゲッて」


「その姿で歩き回るなよ気持ち悪い」


「かわいいの間違いだろ」


「それこそ間違い」




私たちの前に現れたのは、裾が破けたワンピースに身を包み、髪を後ろでひとつにまとめている少し大きな女の子。


いや、シンデレラの序盤に出てくるような女の子。



司くんがこんなに親しげに話してこんな格好でいる人はひとりしかいない。







「杉山くん?」


「桃瀬ちゃん!
今日もかわいいね、癒される」


「やめろ」





杉山くんの頭をグーで殴る司くんは、ムスッとした表情。






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