この恋は、きみの嘘からはじまった。
拗ねたような表情をする司くんの肩に手を置く。
私より背の高い司くんを見上げると、揺れた瞳で私を映した。
「劇、頑張ってね!」
「うん」
「司くんの王子様、楽しみにしてるから」
「うん。
あと、終わったら話したいことがある。
最近、全然会えてなくて話せてないから」
「わかった。
話そう!」
「じゃあ」
「あ!」
「ん?」
「……寂しいよ。
少しだけだけど、離れがたくなる」
司くんから目と顔を逸らせば、片手を頬に添えて向きあわされてしまう。