この恋は、きみの嘘からはじまった。
そんなまま昼休みに突入する。
いつもは琴乃と過ごすんだけど、今日は一緒に過ごせないんだろうな。
自然と向いていた足の向きを変えて、康二のところへ行く。
「食堂?」
「そうだけど……司も?」
「あぁ。早く行くぞ」
「え、おい!」
康二の声に反応せずに先々に歩く。
我ながら態度でかくてむかつくやつだと思う。
食券で適当にAランチを買えば今日はからあげ定食だった。
あとから来た康二と秋人も同じものを頼む。
注文したものが来て、トレイに乗せて席に着いた。
丸いテーブルに3人で座る。
ここまでみんな無言。
食べ始めても無言。