【完】麗人、月の姫
「今からはこっちに着替えてもらう。着替えも何着か用意して貰ったから安心しろ」
そう言って渡されたのは、巫女さんが着ていそうな赤の袴。
確かに下がスカートではないから、多少激しくても大丈夫そうだ。
「髪は鬱陶しいから修行中は後ろに結ぶこと。言っとくけど、泣き言は許さないから」
言われた通りに腰まである長い髪を後ろに束ねる。
履物は藁の草履みたいなのを貸してもらった。
「ほら、支度できたら走る!」
「はい!」
まずは城の周りをランニング。
「次!」
それが済むと、筋トレに移る。
準備体操をしたとはいえ、整理体操を怠ったら筋肉痛になりそうだ………………。
「はい!次」
まだまだハードな体力修行は続く。
「取りあえず、これは毎日行う。それプラス違う修行を今度から行ってもらうから」
……………………思っていたよりハード過ぎる………。
私、体育系じゃなかったからここまで動いたのは初めてかもしれない。
遅くなると危ないからって、お母さんからは部活を禁止されていたし。
動くといったら、体育の授業ぐらいだ。