【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー
「ただいまー」
やっと帰ってこれたお家。
クリスマスイブにカップルとか
今の私にとっては地雷なようなもん。
だから走って帰ってきたせいで少しだけ汗をかいた
それが数秒後には冷えて体温を下げるから、もうクリスマスイブなんか嫌い。
「おー、ムギ!!
今日は寄り道せずに帰ってきたぜ??」
そんなに自慢することでもないのに、得意気になっては、えっへん!と、仁王立ちしてる流。
すぐにイスに座って、テーブルに置いてある熱々のココアを飲み出す。
「あっ、私もココア飲もーっと!!」
こんなイライラする日は甘い物で誤魔化さなきゃ
やってられないよね、ほんと。
ぺろりと舌を出しながら、ココアを入れようとキッチンへ向かおうとした時
「あームギ、俺の飲めよ。
俺、これで3杯目だからさ。
ちっと腹いっぱいだわ」
流が可愛いカップに入ってるココアを差し出してきた。
ココアの湯気が甘い匂いを漂わせて、私を誘惑してくる。
...でも、ココアより先に気になったのは
流との間接キスだ。