【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー






流は逃げる奴が1番大っ嫌い。
...まあ時と場合によるけど。



だからきっと言いたい事だけ言って寝室に逃げた私に絶対怒ってる。



3回鳴ったドアを叩く音に体がビクッと震えた。


ノック音が嫌に響く。



「ムギ...話の途中だろ?
一方的に喋って逃げるとか...相手がムギでも普通にムカつくは」



ドア越しに聞こえてきた流の声。


いつもより低くて怖い


でも鍵を開ける勇気もなく
ベッドに移動して流の匂いがするシーツに包まった。



「おい、ムギ。
とりあえず鍵開けろ」


「...やだ」


「...はあ??なんでっ...」


「だって流...もう私のこと嫌いになったんでしょ?」


「...あ?」


「素直になれないからって、流に八つ当たりして。
こんなめんどくさい女...流だって...」



嫌になるよね。





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