ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「たった今だよ。俺こんなに泣いたの初めて。
亜実が悪いからな?」


「私のせい!?えーごめんなさい。」


シュンとしずんだ顔して三角座りした私。
急にその後ろから響くんがまた抱きついてくる。


「謝んなよ。そういう意味じゃねぇって。
久しぶりにあった亜実が誰も助けてくれなくてズタズタになった心を優しい言葉で癒してくれてんだ。
亜実はやっぱすげぇ……
ありがとうな。助けてくれて。」


後ろからハグされて耳元でそう囁く響くんの声が吐息がそっと耳にかかりくすぐったさと恥ずかしさで首をすくめた。


私の心臓今までにないくらいバグバクしてる。
何でこんなにドキドキしてるの私。


自分の心に問いかけても答えは見つからなくて、顔が赤くなるのを感じながら
うん。とだけ短く答えた。


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