ぽっちゃり幼なじみはオオカミくんでした。


「長い間付き合わせて悪かったな。大和とお母さんに謝っといて。」


「大丈夫だよたぶん誰も居ないと思う。
送ってくれてありがとね。」


「男として当然。じゃ、また明日な。」


家まで送ってくれた響くんは右手をあげると寒そうにポケットに手を突っ込んで首をすくめて帰っていった。

玄関の前に立った響くんとバッチリ目が合ったからバイバイと手を振ってみると

照れくさそうに微笑んで家へと入っていった。

響くんか家に入るのを見てから私も家に入る。


「随分遅かったね。どこで何してたんだ?」


「お兄ちゃんん今日バイトじゃなかったの?」


「今日は休み。それよりどこに行ってたんだ?」


「んー…ちょっと響くんと散歩だよ」


「散歩にしたら長すぎでしょ。」


お兄ちゃんは濁して答えた私に少し怒ったような視線を送った。


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