◆中学生物語◆
―次の日。あたしはいつもと変わらず、普通に学校に登校してきた。



…もちろん、優歩と翔太も。



校門脇で、優歩とそのグループの子達が話しているのがわかった。



…そして、あたしはなんとなくそれに聞き耳を立てた。



―「優歩~見たよ、昨日!!翔太と一緒に帰ってたでしょ!!」



「え~?バレた?つーか、覗いてたのかよー!!趣味悪~」



「人聞き悪いなぁ。部活一緒で、終わるのも一緒なんだからわかるって!!」



…何気ない、あっちのグループの会話。



あたしは思った。



(昨日一緒に帰ったんだ…)



―昨日一緒に帰って、何か話題があったの?



まさかあいつ、翔太に変なこと聞いてたりしてないよね?



…あたしはまだ、昨日のことが気がかりで仕方なかった。

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