◆中学生物語◆
□□



―2時間目。



この時間は実にあたしの大得意な数学であった。



数学は塾で前々から習ってたから、今習ってるところは簡単すぎて仕方がない。



先生にこの問いをやれ、とか言われても、クラスで1番にできちゃうくらい。



…まぁ、そのできちゃった後が暇なんだけど。



今日もそんな感じだった。



問3の問題をやれって先生に言われて約1分。



平均3分掛かる問題を、いつも1分でやっちゃうあたし。



周りからたまに変に見られる。



やった後はその数学の先生に解いた問題を見せて全部合ってればOK。



…今までピンをつけられたことは1度もない(はず)。



そうやって、あたしが全てを終えて暇を持て余してできもしないペン回しをやっていると、突然隣から肩をツンツンされた。
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