◆中学生物語◆
(なんなの…?)
明らかに面倒臭そうな表情をそちらに向けるあたしは、ちょっとばかり失礼。
けど、ツンツンされた相手が相手だし。
「…わりッ、みずき。おまえ計算得意なんだろ?俺の代わりに解いてッ」
…頭の悪い翔太が、掠れた声であたしに面倒ごとを押し付けてきた。
…昨日のこともあってか、翔太とは前より気軽に話せるようになっていた。
「…えー、そんなのダメだよ。自分で解きなって」
あたしは、当たり前のことを翔太に言ったが、言うこと聞かず。
「お願いだってッ、あ、ほら。みんなどんどん行っちゃってるしさ~」
「あたしなんかに言わないで、優歩に教えてもらえばいいじゃん」
…素直じゃないあたしは、わざわざ優歩の名前を出してしまった。
何やってんだか、あたし。
「ダメだって。優歩も頭悪ィもん」
翔太が、あたしに必死で手を擦り合わせて頼む。
明らかに面倒臭そうな表情をそちらに向けるあたしは、ちょっとばかり失礼。
けど、ツンツンされた相手が相手だし。
「…わりッ、みずき。おまえ計算得意なんだろ?俺の代わりに解いてッ」
…頭の悪い翔太が、掠れた声であたしに面倒ごとを押し付けてきた。
…昨日のこともあってか、翔太とは前より気軽に話せるようになっていた。
「…えー、そんなのダメだよ。自分で解きなって」
あたしは、当たり前のことを翔太に言ったが、言うこと聞かず。
「お願いだってッ、あ、ほら。みんなどんどん行っちゃってるしさ~」
「あたしなんかに言わないで、優歩に教えてもらえばいいじゃん」
…素直じゃないあたしは、わざわざ優歩の名前を出してしまった。
何やってんだか、あたし。
「ダメだって。優歩も頭悪ィもん」
翔太が、あたしに必死で手を擦り合わせて頼む。