絶対、好きになれない。
登校中から、
周りからの視線に違和感を感じる。

同じ電車に乗ってた叶くんは
近寄ってきて、おはよと声を掛けてきた。

「久しぶりに見た。」

『改めて、高峰百合です、宜しくお願いします。』

うん、と嬉しそうに微笑む叶くん。
ずっと見てくれてたひと。
困った時に庇ってくれたひと。
たぶん、優しくて素敵なひとなんだと思う。

「改めて告白するから。」

じゃあね、とそれだけ言って
友達がいる席の方に戻っていった。

「なにあれかっこいい。」

相変わらず、才加のイケメン眼鏡には
叶くんはバチバチひっかかる様子だ。
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