絶対、好きになれない。
叶くんのルックスだから
周りの女の子がほっとくはずないもんな。
夏だし、海だし、
開放的になってるから
女の子たちも積極的になるのかも。

「て、高峰さんはなんでそんないかついサングラスしてんの??」

なんかギャップなんだけど!と
クラスメイトの男の子が笑う。

「ああ、これね!わたしがさ、あまりにも可愛い悩殺スマイルで朝登場したから、男避けに。ちょっとヤンチャにみえるっしょ。」

「あーでもいいかもね!確かに可愛いんだろうけど、話しかけるのためらうかもだわ。」

男子たちにもお墨付きをもらう。

「かと言って、この眩しさだから、あたしもサングラスが必要になっちゃうんだけどねーっ。」

『なら返すよっ。わたし、つばの深い帽子なら持って来てるから。ありがとう、愛花ちゃん。』

とサングラスを外して返す。
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