cafe レイン
午前の仕事を終わらせ、昼になり私と律ちゃんはレインへと向かった。
案の定、すごい行列だった。制服を着たOLがわいわいとはしゃいでいた。
「うわ~。すご」
「予想以上だね」
「あの後、インフルエンサー的な人にも紹介されていたんだよね。そりゃ仕方ないっていうか」
律ちゃんはそう言ってからふうっと息をつく。隠れ家的に思っていた場所だったけれど、そうじゃなくなってしまった。勝手だけどラーメン屋の時と同じように寂しく思う。
「ま、並ぼ」
「うん」
三十分ほど並んでやっと自分たちの番になって、店内から見慣れたモスグリーン色したエプロンを身にまとった丸山さんが姿を見せる。
私に気付くと丸山さんはこれでもかってぐらい、目を見開いて驚いていた。
「小野寺さん」
「……こんにちは」
ハッとした丸山さんは「おひとりさまで……」とまで言いかけて隣にいる律ちゃんを見つけて言葉を詰まらせる。
「二名様ですね、こちらへどうぞ」
にこりと笑ってテーブル席へと案内した。丸山さんはとても忙しそうに店内を動き回っていた。いくらここが狭いとはいえ、一人では大変そうだ。
お冷を持ってきた丸山さんは私と律ちゃんの前へと置く。
「小野寺さんはいつものですか?」
「あ、はい」
「私も同じので。あと、この新商品のクレープお願いします」
「かしこまりました」
丸山さんはスラスラと伝票に書くと、すぐにカウンターへと向かう。
お会計や皿洗い、提供など全て一人でこなしているのはさすがだと思ったけれど、私はここのゆったりとした雰囲気が好きだから寂しく思う。
案の定、すごい行列だった。制服を着たOLがわいわいとはしゃいでいた。
「うわ~。すご」
「予想以上だね」
「あの後、インフルエンサー的な人にも紹介されていたんだよね。そりゃ仕方ないっていうか」
律ちゃんはそう言ってからふうっと息をつく。隠れ家的に思っていた場所だったけれど、そうじゃなくなってしまった。勝手だけどラーメン屋の時と同じように寂しく思う。
「ま、並ぼ」
「うん」
三十分ほど並んでやっと自分たちの番になって、店内から見慣れたモスグリーン色したエプロンを身にまとった丸山さんが姿を見せる。
私に気付くと丸山さんはこれでもかってぐらい、目を見開いて驚いていた。
「小野寺さん」
「……こんにちは」
ハッとした丸山さんは「おひとりさまで……」とまで言いかけて隣にいる律ちゃんを見つけて言葉を詰まらせる。
「二名様ですね、こちらへどうぞ」
にこりと笑ってテーブル席へと案内した。丸山さんはとても忙しそうに店内を動き回っていた。いくらここが狭いとはいえ、一人では大変そうだ。
お冷を持ってきた丸山さんは私と律ちゃんの前へと置く。
「小野寺さんはいつものですか?」
「あ、はい」
「私も同じので。あと、この新商品のクレープお願いします」
「かしこまりました」
丸山さんはスラスラと伝票に書くと、すぐにカウンターへと向かう。
お会計や皿洗い、提供など全て一人でこなしているのはさすがだと思ったけれど、私はここのゆったりとした雰囲気が好きだから寂しく思う。