ハイスペック男子の憂鬱な恋愛事情
息を切らせてわたしを守るように引き寄せられて。
LINEはずっと未読だったくせに、今も鳴ってる着信の相手が、息を切らせてるこのひとで。
ものすごく心臓が騒いだ。
色がまた、ぐっと美しさの頂点をひき伸ばす。彗大の音には頂も底もない。
美しくて泣きそうなのは初めてで。
本当は描きたくて描きたくて仕方なかったけど、
なぜか衝動的には描きたくなくて。
とても大切に描きたくて。
今は、大切に色を魅るだけでやめた。
飢えメンを追い返す彗大をちらりと盗み見し、尊くなるこの感覚と比例する感情に、自覚する。
彗大との仕事も残り僅かだ。
この仕事が終わったら、さすがにこんな毎日会うなんて、無理になる。
じゃあ、どれくらいのペースになるんだろう?
途端に、現実的なリミットを感じて不安になる。
“そんなことしなくても側にいてやるから安心しろ”
確かにそういってくれたけど。
なんの契約もしていない、なんのカテゴリーに入るかもわからないわたしと彗大の関係。
「次からは、困ってんならサッサと電話しろよ」
ただ、彗大に甘えてていいのかな?
「困ってなかったら?」
「………」
悪気なく聞いたことが、図らずもわたしの一番欲しい反応で。
そのもどかしそうな表情が、ギュッと。ジワリと沁みる。
「困ってなくても電話、してい?」
「!」
すごく嬉しそうなその顔に、多分一番嬉しかったのはわたしのほう。
だから、事務所に入った時、自分の心が冷え固まって、自身の迂闊さに戦慄した。
LINEはずっと未読だったくせに、今も鳴ってる着信の相手が、息を切らせてるこのひとで。
ものすごく心臓が騒いだ。
色がまた、ぐっと美しさの頂点をひき伸ばす。彗大の音には頂も底もない。
美しくて泣きそうなのは初めてで。
本当は描きたくて描きたくて仕方なかったけど、
なぜか衝動的には描きたくなくて。
とても大切に描きたくて。
今は、大切に色を魅るだけでやめた。
飢えメンを追い返す彗大をちらりと盗み見し、尊くなるこの感覚と比例する感情に、自覚する。
彗大との仕事も残り僅かだ。
この仕事が終わったら、さすがにこんな毎日会うなんて、無理になる。
じゃあ、どれくらいのペースになるんだろう?
途端に、現実的なリミットを感じて不安になる。
“そんなことしなくても側にいてやるから安心しろ”
確かにそういってくれたけど。
なんの契約もしていない、なんのカテゴリーに入るかもわからないわたしと彗大の関係。
「次からは、困ってんならサッサと電話しろよ」
ただ、彗大に甘えてていいのかな?
「困ってなかったら?」
「………」
悪気なく聞いたことが、図らずもわたしの一番欲しい反応で。
そのもどかしそうな表情が、ギュッと。ジワリと沁みる。
「困ってなくても電話、してい?」
「!」
すごく嬉しそうなその顔に、多分一番嬉しかったのはわたしのほう。
だから、事務所に入った時、自分の心が冷え固まって、自身の迂闊さに戦慄した。