ハイスペック男子の憂鬱な恋愛事情
一番深く絡まっていた呪いの言葉。

不吉過ぎて、既に何かを壊されてる感覚も否めなくて。

だから思い出さないようずっと閉めだしていたのに。


ハニートラップに引っかかったみたいで解せない気持ちもあるがーー、

コレが溢れ返った時点で、とりあえずもう止めることは不可能だった。


「、わっ」

こいつに取られた手を逆に取り、そのまま床に縫い付けると、覆い被さるように唇に食らいついた。

「う、んんっ、まっ、」

ちょうどいい具合に口が開いて、遠慮なく深く侵入し、わざと吐息と音が出るように掻き混ぜていく。

「ん、っ……、、、」


くちゅ、ちゅ、ぢゅちゅ、と、緩急をつけながらどんどんエロい音を室内中に響かせると、予想通り、ワケも分からずされるがままだった反応が分かりやすく返ってくるようになる。

俺の与える音と快楽に、コイツの意識がのめり込んでくるのがありありとわかった。


「、……っは、」


しかし、手だけは描きたいとばかりに、縫い付けられたもどかしさに小さく動きだす。


ここにきても描きたいなんて、やっぱりコイツは社優李だ。

ふ、と笑いが出そうになって瞬間、全てを塞ぐように深く深く口付けた。


「ふ、んん……!」


駄目だ。

今はこっちを向け。

俺だけに集中しろ。

俺、だけ、にーー?


そこではたと気付く。


俺は、何がしたいんだ?

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