【完】姐さん!!
◇
「……しあわせ」
「よかったな、なんかいっぱい祝ってもらえて」
「うん。びっくりした」
帰り道。
手に持った袋にはみんなからもらったプレゼントがいっぱい詰まってる。あまりにもたくさん持ってるから、とにかく目立つけど。
「あ、ねえ。衣沙、ごめんね?
ほんとは……デート、したかった?」
「……いいよ。
今日のおかげで、俺も知らなかったこと知れたし。……案外見えてると思ってるだけで、見えてないものとか、あるって分かったしな」
それは……衣那くんのこと、かな。
まだまだ、適わないって、わたしも思う。
「そういえば、衣沙。
舞ちゃんに言ってた『おまじない効果あったよ』って、なんだったの?」
「ん?さあ? 俺と舞ちゃんの秘密」
「……浮気だ」
「思ってもないこと言うんじゃねえよ~」
「……あのとき妬いてたのはほんとだけどね」
ぴた、っと。
衣沙が、わたしの言葉で足を止める。
気づいていたけど言った手前恥ずかしくなってしまって、すたすた歩き進めるわたし。
途中で仕方なく振り返って「帰んないの?」なんて聞くけど、顔が熱い。