【完】姐さん!!
「え、ちょ、本気で妬いてた……?
"妬くわけない"って顔してたじゃん」
「……うるさい。
嫌だって思っちゃっただけなんだもん」
「それを妬くって言うんじゃ……」
衣沙が何か言ってるけど、完全無視。
そのまま変な距離感で家にたどり着くと、お母さんは買い物に行って家にいなかった。お父さんとなるせも出掛けているようで、家は無人。
「……送ってくれてありがと」
「どういたしまして。
あ、と。……なるちゃん。まだ忘れ物」
そう言って、ひらっと紙袋を靡かせる衣沙。
……あとで渡してくれるって、言ってたもんね。
「上がっていったら?」
「いや、いいよ」
「じゃあせめてここで」
玄関の段差の上にもらったプレゼントを置いて、衣沙と向き合う。
すこしだけ大胆になりたくて外から見えないように扉を閉めたけど、大胆になれる自信はない。
「……すげえ悩んだんだよね。
そもそも俺らおそろいのネックレスつけてるからさ、ネックレスは渡すのどうかなって思ったし」
「……うん」
な、んだろう。プレゼントを渡されるって分かってるから、普通に待つよりドキドキしてくる。
衣沙がどれほど自分を大切にしてくれているのか、付き合ってからよく分かったから、余計に。