【完】姐さん!!
ふたり揃ってなんなんだこいつら。
……ちょっと俺より経験豊富だからって。
「なるせさ、
俺に色々言ってるけどお前彼女いな、」
「いるよ。衣沙兄が知らないだけ」
「はああああ?」
いつ出来たんだよ。
ちょっと前まではフリーだったくせにちゃっかり彼女作ってんじゃねえよ。……っていうか俺が焦るからやめて。何この俺が責められてる構図。
「言っとくけど俺そこまで不器用じゃないからね。
衣沙兄が恋愛に関して不器用過ぎなだけ」
……ぐうの音も出ない。
年下のなるせにまでこう言われる俺ってなんなんだ。そもそも、なんで俺ってなるみに対してここまでヘタレなんだっけ。
「そうだ。……夏休みにさ。
俺と満月、なるみと衣沙、なるせとその彼女で一緒に遊びに行こうか。トリプルデート」
パチン、と。
手を叩いて、提案してくる兄貴。
典型的なアイデア紹介の仕方がうざいな。
「俺となるみは付き合ってないけど」
「だから進展させるために、だよ。
それまでにもし付き合えたとしても、デートする機会はあった方が嬉しいでしょ?」
「………」
悔しいけど兄貴の言うことは間違ってない。
だから俺は、なんだかんだ頼ってるんだと思う。