メトロの中は、近過ぎです!
車は一軒の大きな家の駐車場に入っていった。
車が5台は止められそうな大きな駐車場。
その横に昭和時代に建てられたような大きな家が、威厳を持って佇んでいる。

大野さんは慣れた様子で正面玄関には行かないで裏に廻り、私も付いてくるように言われたので、小さくなりながらその後を追った。
裏口と言っても私の実家の玄関くらいには広い。

中は落ち着いた木の家で、ホールを取り囲むように二階があって、あちらこちらに7段程度の階段がある素敵なインテリア。

さすが大野建設の社長のお宅。

彼はそのうちの一番大きい階段を登って、一つの大きい扉の前で止まった。

コンコンとノックをする彼の横顔は焦っていた。

「はい」

中から、優しげな声が聞こえてきて、扉を開けて彼が入っていく。

「起きてていいのかよ」

不機嫌そうな声だけど、それは心配してる裏返し。
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