御曹司のとろ甘な独占愛
……夜一人で眠ると、朝顔の花簪が、どこかで埃をかぶっているのを夢に見る。
それを、一花が見たこともないはずの伯睿のお母様が、ハタキを使って掃除して、「まったくもう!」と言いながら棚に置きなおす。
そんな朝顔の花簪を、怡菲がクスクスと嘲笑う。
いつの間にか、部屋には怡菲と伯睿だけになって――。
……二人は仲睦まじそうに寄り添い、そっと、真実の愛を誓うキスをした。
そんな夢にハッと目が覚め、真夜中に一人、窓辺で夜景を眺める。
どんな時間に魘されて起きたとしても、伯睿は一度も隣にいることはなかった。
一人で出社することにも慣れてきたある日。
スケジュールボードを確認すると、今日の自分は午後に休暇を取っていた。申請した覚えの無い休暇に、一花は首を傾げる。
「陳店長! 私、今日の午後休を取った覚えがないのですが……」
丁度近くを通りかかった陳店長を呼び止め、山越一花〈午後休〉と書かれたスケジュールボードを指差す。
陳店長は「ああそれね!」となんでもない風に頷いた。
「今朝、そこで劉副社長とバッタリ会って。直接話を聞いたから申請しておいたの。突然だけど、全然問題ないわ! あれに参加するなら準備が必要だものね」
そう言って、彼女はニコリと微笑む。
それを、一花が見たこともないはずの伯睿のお母様が、ハタキを使って掃除して、「まったくもう!」と言いながら棚に置きなおす。
そんな朝顔の花簪を、怡菲がクスクスと嘲笑う。
いつの間にか、部屋には怡菲と伯睿だけになって――。
……二人は仲睦まじそうに寄り添い、そっと、真実の愛を誓うキスをした。
そんな夢にハッと目が覚め、真夜中に一人、窓辺で夜景を眺める。
どんな時間に魘されて起きたとしても、伯睿は一度も隣にいることはなかった。
一人で出社することにも慣れてきたある日。
スケジュールボードを確認すると、今日の自分は午後に休暇を取っていた。申請した覚えの無い休暇に、一花は首を傾げる。
「陳店長! 私、今日の午後休を取った覚えがないのですが……」
丁度近くを通りかかった陳店長を呼び止め、山越一花〈午後休〉と書かれたスケジュールボードを指差す。
陳店長は「ああそれね!」となんでもない風に頷いた。
「今朝、そこで劉副社長とバッタリ会って。直接話を聞いたから申請しておいたの。突然だけど、全然問題ないわ! あれに参加するなら準備が必要だものね」
そう言って、彼女はニコリと微笑む。