軍人皇帝はけがれなき聖女を甘く攫う
「セレア、お前が失われれば、俺の魂は死ぬのだろう」
「え?」
朝日を浴びて煌く、ヴァイオレットの瞳を問うようにのぞき込む。彼もまた、セレアの瞳の輝きを目を細めるようにして見つめ返していた。
「お前は俺の半身だ」
(それなら、あなただって私の半身だわ)
この世界から彼が消えたら、きっと身を裂かれて魂は散り散りになり死んでしまう。だからきっと、彼はもう自分の一部になってしまったのだと思った。
「触れ合う部分から、あなたの内側に溶け込んでしまえたらいいのに」
「お前は、俺の心臓を止める気か」
自然に唇の隙間からこぼれた本音に、レイヴンは目を閉じて熱情を吐き出すように息をつく。
そして、ふたたび開かれた瞳の中には、確かな焦燥と欲望の炎が揺らめいていた。