残り100日の私と大好きな君
その次の日

私は高い熱を出した。

多分、久しぶりに動いた疲労が体中に伝わったから……ってお医者さんは言ってた。

でも…………熱が出るのは私の体が弱いから。

私の体が貧弱だからだよ。

だから…奏汰くん……そんな顔しないで。

ものすごく悲しそうな顔。

私は、それでもそばに居てくれる奏汰くんの手を、少し握った。

「大丈夫。明日には……治るから…」

そう言うと、奏汰くんは少し笑って、私の頭を撫でてくれた。

「咲楽ちゃんは、本当に偉いね…。ごめんね、辛い思いさせちゃって……。頑張れ…」

コクン

私はそう頷いてから、少し目をつぶった。

なんだか急に眠くなってきちゃった。

本当に、使えない体。

こんなんだから……いつも…私は………………
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