学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「そういえば…この間はごめんなさい。うちの悠ちゃんが…」
「いや、全然大丈夫。あの人、静音のことめっちゃ大切にしてるのすごく伝わったし。こんな見た目してる人と幼なじみが仲良いなんて、そりゃあんな風になるんじゃない?」
「ん…」
鈴香ちゃんのような可愛くて派手な子が私の友達なんて、それも驚くことかもしれないけど、悠ちゃんはそのことであんな風に言ったんじゃない。
悠ちゃんは…。
あぁ、ダメだ。
考えないって思ってたのに…。
「鈴香ちゃんって…」
「ん?」
思わず名前を呼んで顔を上げると、優しい表情で首を傾げながらこちらを見てる鈴香ちゃんがいた。
可愛い。
浴衣姿は余計、鈴香ちゃんの可愛さを引き立てている。