学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


「今日、めちゃくちゃ楽しかった」


まるで、もう終わり見たいな言い方するな…花火はこれからなのに。


こちらを見ないまま、河原の向こうを眺めてる鈴香ちゃんの横顔は、やっぱり可愛くて、そして綺麗だ。


こんなさえない私が、隣にいていいものだろうかと、まだ少し不安になる。



「うん!私も楽しかったよ!」



だけど、鈴香ちゃんがそばにいてくれて素直に楽しいと思える瞬間は本物だ。


「それなら良かった。…静音?」


ん?


どうしたんだろう。


鈴香ちゃんの声が、さっきまでのはしゃいでいた感じとは違う。


「…なに?」



「お!花火上がるぞー!」



鈴香ちゃんの声が、後ろの人の大きな声でかき消されてしまう。


「ううん。なんでもない。花火始まるっ」






ヒュ───────ッ



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