学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます


それからお化け屋敷に向かう間も、ポケットに入れた携帯のバイブは何度か鳴り出していた。


だけど、多分柊くんだし。



すごく辛いけど、私は携帯の震えを無視して人混みの中を鈴香ちゃんと歩いた。







「意外と良く出来てたね〜。でっかい声何度も出しちゃった。お化け役の方がビビってたし」


3年生の作ったお化け屋敷を出て、鈴香ちゃんがそう言った。


「にしても、ほんと、静音全然怖がってなかったね」


「あ、うん。でも本当によく出来てた」


柊くんのことや小野さんたちのことで頭がいっぱいだなんて言えるわけないよ。


「あっ!いた!静音っ」


へ?


後ろから、聞き覚えのある声が私の名前を呼んだ気がして振り返る。


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