学年一の爽やか王子にひたすら可愛がられてます
「え、なんで…悠ちゃん…」
人混みをかき分けてこちらに手を振りながらやってきたのは、幼なじみの悠ちゃんだ。
来るなんて聞いてなかったのに…。
なんでいるの?
「ごめんね、何も言わないで突然きちゃって…あ、この間は…ごめ…」
「あ!悠ちゃんさんっ!この間は本当にごめんなさいっ!」
私の隣の鈴香ちゃんを見て、謝ろうとする悠ちゃんの言葉に、
被せるように大きな声で鈴香ちゃんが謝った。
鈴香ちゃんのあまりの大きな声に、周りにいた人たちが固まって私たちの方に視線を送った。
「あ、いや、俺の方が謝らないといけないから…あの、顔を上げて…」
悠ちゃんのそんなセリフを聞いて、周りもなぜかホッとしたのか、
だんだんと賑やかさを取り戻していった。