それもまた一つの選択
「トキさん、今日、すごく楽しかった!!」
平野さんと別れてからそのままトキさんの家に向かった。
しばらく仕事が忙しくて夏休みなのにずーっと家にいるのはわかっていたから。
「どこに行ってたの?」
トキさんは仕事を中断してお茶とお菓子を持ってきてくれた。
テーブルの上にペーパーナプキンを敷いて、グラスとお菓子の入った真っ白なお皿を置いて椅子に座るトキさん。
「料理教室」
「へえ〜!
じゃあご飯、今度作ってよ」
ニヤニヤしながらトキさん、私を試してる。
「あと3回で終わるから無理。トキさんが教えて」
「いいよ!遥の都合の良い時に言って。今度、一緒に作ろう」
「じゃあ次の日曜日」
トキさんは優しく微笑んで頷き、私の頬を撫でた。
「遥には料理上手くなって貰って俺の体調管理してもらおうっと」
「私になんか出来ないよ〜!」
首をブンブンと横にふるとトキさんは笑って
「鈍感」
と私の額を指で突いた。
…何が鈍感なのかわからない。
困惑した表情を浮かべてるとトキさんは大声で笑う。
「も〜!なんなの?」
トキさんの口を塞いでやろうと手を口に当てにいったのに。
トキさんはその手を逆に握りしめて私の動きを封じた。
ニコニコと微笑んで
「遥、向こうの部屋、行こうっか」
胸がキュンとする。
そう言うのはトキさんの合図。
向こうの部屋…は、トキさんの寝室。
「まだ5時までは時間があるし。
今日の話、ゆっくりと聞きたい」
私は頷いて椅子から立ち上がった。
トキさんも立ち上がって後ろから私を抱きしめる。
「遥が嬉しそうにしているのが一番、嬉しい」
私の体の前に回してきたトキさんの手に触れる。
いまだにトキさんに触れるのはドキドキしてしまう。
でも…たまらなく心地よい。
「今日ね。
同じクラスの子がいたの、料理教室。
その後、一緒にご飯食べたり。
その子の好きな子の話や、私とトキさんの話とか。
楽しかった」
私はトキさんの手を解いて向き合う。
その時の彼の目は。
本当に優しくて、この人のこういう目をずっと見ていたいなあって。
「良かった。遥が高校生らしい事をしている」
トキさんは私を思いっきり抱きしめてくれた。
平野さんと別れてからそのままトキさんの家に向かった。
しばらく仕事が忙しくて夏休みなのにずーっと家にいるのはわかっていたから。
「どこに行ってたの?」
トキさんは仕事を中断してお茶とお菓子を持ってきてくれた。
テーブルの上にペーパーナプキンを敷いて、グラスとお菓子の入った真っ白なお皿を置いて椅子に座るトキさん。
「料理教室」
「へえ〜!
じゃあご飯、今度作ってよ」
ニヤニヤしながらトキさん、私を試してる。
「あと3回で終わるから無理。トキさんが教えて」
「いいよ!遥の都合の良い時に言って。今度、一緒に作ろう」
「じゃあ次の日曜日」
トキさんは優しく微笑んで頷き、私の頬を撫でた。
「遥には料理上手くなって貰って俺の体調管理してもらおうっと」
「私になんか出来ないよ〜!」
首をブンブンと横にふるとトキさんは笑って
「鈍感」
と私の額を指で突いた。
…何が鈍感なのかわからない。
困惑した表情を浮かべてるとトキさんは大声で笑う。
「も〜!なんなの?」
トキさんの口を塞いでやろうと手を口に当てにいったのに。
トキさんはその手を逆に握りしめて私の動きを封じた。
ニコニコと微笑んで
「遥、向こうの部屋、行こうっか」
胸がキュンとする。
そう言うのはトキさんの合図。
向こうの部屋…は、トキさんの寝室。
「まだ5時までは時間があるし。
今日の話、ゆっくりと聞きたい」
私は頷いて椅子から立ち上がった。
トキさんも立ち上がって後ろから私を抱きしめる。
「遥が嬉しそうにしているのが一番、嬉しい」
私の体の前に回してきたトキさんの手に触れる。
いまだにトキさんに触れるのはドキドキしてしまう。
でも…たまらなく心地よい。
「今日ね。
同じクラスの子がいたの、料理教室。
その後、一緒にご飯食べたり。
その子の好きな子の話や、私とトキさんの話とか。
楽しかった」
私はトキさんの手を解いて向き合う。
その時の彼の目は。
本当に優しくて、この人のこういう目をずっと見ていたいなあって。
「良かった。遥が高校生らしい事をしている」
トキさんは私を思いっきり抱きしめてくれた。