囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
従業員用の駐車場で車は停まり
降りる前に車内で左東さんからスマートフォンを確認された
「帰りは定時時間少し前からこちらに待機しておりますので、レストランを出るときに彰貴様より受け取ったスマートフォンから私の番号を鳴らしてください
…それを合図に私が従業員入り口まで参ります
…安全のため必ずお願い致します」
「はい…」
彰貴さんにも言われた
「運転手の言うことに従うように」と
(安全のため…か…すごい過保護なんだなぁ)
「左東さん、運転有り難うございました、それではまた帰りに宜しくお願い致します」
入り口で別れ振り返ると左東さんがまた恭しく頭を垂れていた
(なんか、やっぱり緊張するなぁ…)
その日は何だかキツネにつままれたような
モワモワとした気持ちで仕事をした
帰りは左東さんに言われた通り電話を鳴らすと
従業員の出入り口に左東さんが待機していた
「お疲れ様です、那寿奈さん」
「お疲れ様です、左東さん」
二人同時に頭を下げあってしまうと
左東さんが少し肩を震わせた
「挨拶など必要ありませんよ…面白い方ですね…あ、いや失礼しました」
左東は慌てて一歩下がる
「なぜですか?普通にお話してください」
下がるよりも横でお話していいのに…
「立場上そう言う訳にも参りません」
そんなものなんだろうか…
また厳しい顔をした左東さんの運転で辻堂家に着く
家には明かりはついておらず
…彰貴さんはまだ帰宅していないようだ
先程食材を買いたいと左東さんに伝えたら
「ああ、それでしたらご自宅に既に用意されているハズですよ」
と返された…
「え?」
左東さんが少しだけ顔に笑みを浮かべた
「彰貴様が使用人に発注しておりましたので…」
「そうなんですね…」
(朝外出する時だろうか…手早いし、お金持ちはすることが違うなぁ…)
そんな風に思いながら扉を開こうとすると
「那寿奈さん、こちらを」
左東さんがボストンバッグを手渡してくれた
「これは?」
「お着替えです…僭越ながら家内に揃えさせまして…その、お気に召さなかったら申し訳ありません。すぐに外商が参りますのでそれまでの繋ぎにご利用ください…」
申し訳なさそうに差し出したそれを覗くと
白いブラウスやワンピースやジャケットなどが見えた
「え?奥様が!有り難うございます!
着る服をどうしようかと思っていました…」
手持ちの服をトランクから持ち出したもの…
きちんとした服もあまり持たなかったので
これから婚約者として振る舞うには相応しくないだろうとお金を渡して買いたいと伝えようと思っていたのだ(自由には外出出来ないし……)
「それではまた、ご入り用でしたらお呼びください」
そのまま左東さんは車へ帰って行った
降りる前に車内で左東さんからスマートフォンを確認された
「帰りは定時時間少し前からこちらに待機しておりますので、レストランを出るときに彰貴様より受け取ったスマートフォンから私の番号を鳴らしてください
…それを合図に私が従業員入り口まで参ります
…安全のため必ずお願い致します」
「はい…」
彰貴さんにも言われた
「運転手の言うことに従うように」と
(安全のため…か…すごい過保護なんだなぁ)
「左東さん、運転有り難うございました、それではまた帰りに宜しくお願い致します」
入り口で別れ振り返ると左東さんがまた恭しく頭を垂れていた
(なんか、やっぱり緊張するなぁ…)
その日は何だかキツネにつままれたような
モワモワとした気持ちで仕事をした
帰りは左東さんに言われた通り電話を鳴らすと
従業員の出入り口に左東さんが待機していた
「お疲れ様です、那寿奈さん」
「お疲れ様です、左東さん」
二人同時に頭を下げあってしまうと
左東さんが少し肩を震わせた
「挨拶など必要ありませんよ…面白い方ですね…あ、いや失礼しました」
左東は慌てて一歩下がる
「なぜですか?普通にお話してください」
下がるよりも横でお話していいのに…
「立場上そう言う訳にも参りません」
そんなものなんだろうか…
また厳しい顔をした左東さんの運転で辻堂家に着く
家には明かりはついておらず
…彰貴さんはまだ帰宅していないようだ
先程食材を買いたいと左東さんに伝えたら
「ああ、それでしたらご自宅に既に用意されているハズですよ」
と返された…
「え?」
左東さんが少しだけ顔に笑みを浮かべた
「彰貴様が使用人に発注しておりましたので…」
「そうなんですね…」
(朝外出する時だろうか…手早いし、お金持ちはすることが違うなぁ…)
そんな風に思いながら扉を開こうとすると
「那寿奈さん、こちらを」
左東さんがボストンバッグを手渡してくれた
「これは?」
「お着替えです…僭越ながら家内に揃えさせまして…その、お気に召さなかったら申し訳ありません。すぐに外商が参りますのでそれまでの繋ぎにご利用ください…」
申し訳なさそうに差し出したそれを覗くと
白いブラウスやワンピースやジャケットなどが見えた
「え?奥様が!有り難うございます!
着る服をどうしようかと思っていました…」
手持ちの服をトランクから持ち出したもの…
きちんとした服もあまり持たなかったので
これから婚約者として振る舞うには相応しくないだろうとお金を渡して買いたいと伝えようと思っていたのだ(自由には外出出来ないし……)
「それではまた、ご入り用でしたらお呼びください」
そのまま左東さんは車へ帰って行った