囚われの雑草姫と美麗冷酷男子の生活
歓談していると部屋に風が吹いた
いや、実際は吹いていないのだが…空気が変わったのを感じた
「お祖父様が来たね…」
入ってきたのは恰幅の良い老人で
車いすに乗っているし、温厚そうな顔をしているが…
よく見ると眼光が鋭く何かを狙う力が強そうだ
さすが元大企業の総帥というところか
そして隣には小柄でとても可愛らしいご婦人が控えていた
「彰貴」
「はいお祖父様…」
彰貴さんは呼ばれて傍にあがると私も呼んだ
「そしてそこの可愛らしいお嬢さんもいらっしゃい…どうか顔をよく見せてくれないか?」
「おいで那寿奈」
「はいただいま」
すぐに早足でお祖父さんの傍に行くと
しっかりと握手をされた
「うんうん、可愛らしいお方じゃないか…しかも目が綺麗だ…那寿奈さん…彰貴を頼みますよ?」
お祖母様も静かに頷いて
「財産目当てじゃぁなければ、良いのではないでしょうか」
そんな風に言う
「お祖母さま…彼女はそんななんじゃないよ…だからこそ選んだんだから」
呆れ顔の彰貴さんだが…私はもっともな意見だと思った
「財産なんて不確かなんてものですから
それを拠り所にはしませんし、ましてや人様のものを当てになどしません…私は彰貴さんと共に居たいと思うだけです」
「那寿奈…」
私の言葉に彰貴さんは目を見開く
これは演技…けれども私の本心でもあった
財産なんて、失くす時はいっぺんだ…
「中々しっかりしたお嬢さんね?フフ…彰貴、あなた幸せね?」
お祖母さまは納得してくれたようだ
その後も次々と親戚を紹介されたが…賛成は少数
あとは不満なようだった
何より
「家柄を問う家系ではないとは言え…ある程度…ね?」
そう、私の出自に不満があるらしい
「気にすることはない。オレが那寿奈が良いんだから」
「有り難うございます…」
その事を気にした風の演技、それを気遣う演技
この場にいる者はすっかり騙されているようだった
演技をしている私でさえも…彰貴さんの甘い恋人の演技に騙されそうになるくらいだから…
いや、実際は吹いていないのだが…空気が変わったのを感じた
「お祖父様が来たね…」
入ってきたのは恰幅の良い老人で
車いすに乗っているし、温厚そうな顔をしているが…
よく見ると眼光が鋭く何かを狙う力が強そうだ
さすが元大企業の総帥というところか
そして隣には小柄でとても可愛らしいご婦人が控えていた
「彰貴」
「はいお祖父様…」
彰貴さんは呼ばれて傍にあがると私も呼んだ
「そしてそこの可愛らしいお嬢さんもいらっしゃい…どうか顔をよく見せてくれないか?」
「おいで那寿奈」
「はいただいま」
すぐに早足でお祖父さんの傍に行くと
しっかりと握手をされた
「うんうん、可愛らしいお方じゃないか…しかも目が綺麗だ…那寿奈さん…彰貴を頼みますよ?」
お祖母様も静かに頷いて
「財産目当てじゃぁなければ、良いのではないでしょうか」
そんな風に言う
「お祖母さま…彼女はそんななんじゃないよ…だからこそ選んだんだから」
呆れ顔の彰貴さんだが…私はもっともな意見だと思った
「財産なんて不確かなんてものですから
それを拠り所にはしませんし、ましてや人様のものを当てになどしません…私は彰貴さんと共に居たいと思うだけです」
「那寿奈…」
私の言葉に彰貴さんは目を見開く
これは演技…けれども私の本心でもあった
財産なんて、失くす時はいっぺんだ…
「中々しっかりしたお嬢さんね?フフ…彰貴、あなた幸せね?」
お祖母さまは納得してくれたようだ
その後も次々と親戚を紹介されたが…賛成は少数
あとは不満なようだった
何より
「家柄を問う家系ではないとは言え…ある程度…ね?」
そう、私の出自に不満があるらしい
「気にすることはない。オレが那寿奈が良いんだから」
「有り難うございます…」
その事を気にした風の演技、それを気遣う演技
この場にいる者はすっかり騙されているようだった
演技をしている私でさえも…彰貴さんの甘い恋人の演技に騙されそうになるくらいだから…